お気に入りの絵を飾ろう-2
壁に掛ける以外に、絵を飾るには、こんな演出もあります。
作品を飾るためにイーゼルを使用するのもいいでしょう。
イーゼルは木製と、金属やアルミ製が一般的。
それぞれにメリットがあり、木製は温かみがあり、金属やアルミ製は耐久性や安定性があります。
サイズも豊富なので、飾りたいアートに合わせて選びましょう。
作品の大きさやバランスを見て、チェストや棚の上、シンプルな木製ベンチの上や、椅子の上などに置いてもステキです。
また直接、床に置いて壁に立て掛けておくという方法もあります。
複数のアートを飾る場合は、バランスやテイストの統一感に配慮することがセンスよく飾るコツです。
より美しく、バランス良くギャラリーのように絵を飾る。
①絵や額を壁と平行に飾る簡単な方法
壁に掛けた絵(額)を、横から見てみると、絵(額)が斜めに傾いていることが分かります。
正面から見ると、絵や額のバランスが、やや不恰好になってしまいます。
それらを解消するために、額の裏側(もしくは、壁側)の下部分に、メラミンスポンジや、ウレタンシート、木片などを、コクヨの『ひっつき虫』や、3Mの『コマンドタブ』などで貼り付けて、額と壁が、平行になるように持ち上げ支えてみましょう。
まるでギャラリーのように、さらに美しくバランス良くなります。
②一度取り付けるとあとが楽、ピクチャーレールについて
ピクチャーレールとは、絵を吊るためのレールで、カーテンレールによく似ています。
ピクチャーレールには、天井に取り付けるタイプと、壁に取り付けるタイプの2つがあります。そのレールに、左右に移動可能なフックを通して使います。
ピクチャーレールは基本的にはネジで天井や壁に取り付けますので、ネジの穴が開いてしまうというデメリットがあります。
しかし、天井や壁の最上部に取り付けますので、目立ちにくく、賃貸住宅でも利用が可能な場合もあります。
最近では、賃貸住宅でも取り付け可能な石膏ボード用も販売されているようです。
天井に取り付けたピクチャーレール
壁に取り付けたピクチャーレール
また、昨今の賃貸住宅には、もとから、おしゃれなピクチャーレールが設置されているお部屋もあるそうです。洋服や、かばん・帽子を掛けるだけでなく、ぜひ、アートを飾って、よりおしゃれで、豊かな空間を楽しんでください。
ピクチャーレールのフックに専用額釣りワイヤーかけて絵飾る
ピクチャーレールを設置し、専用フックを通したら、専用の額釣りワイヤー(上下に調整できるフック付きのワイヤー)をかけて絵を飾ることができます。
ピクチャーレールのフックを増やすことで、ワイヤーの数も増やせますので、ピクチャーレールを設置すると、あとは楽に絵を飾れるのがメリットです。
絵の高さも自由に簡単に変えることができます。
ピクチャーレールと専用ワイヤーには、それぞれ耐荷重がありますので、設置する際はよくご確認ください。
また、目線あたりの壁に傷やピン穴を付けなくて済むため、ピクチャーレールを設置する方も増えています。
絵を飾るだけでなく、時計やドライフラワーや、帽子などをおしゃれにかけて、インテリアに活用されています。
複数の絵を、流行りのグルーピングで飾ろう。
様々な大きさの額を、グルーピングして飾るとき、いきなり飾るのではなく、まず額と同じ大きさに切った紙をマスキングテープなどで壁に貼り付けバランスや高さをみます。
それぞれの額を掛ける位置や配置が決まったら紙をそのまま目印として壁にフックなどを取り付けて、額を掛けた後に、再度バランスや高さを確認してから紙を取り除きます。
サイズも額装もバラバラの作品をグルーピングして飾るときは、色、サイズ、スタイル、質感などに気を配って全体のバランスを取りながら配置します。
作品のテイストが似ている、連作の作品であるなど、全く同じように額装した複数の作品は、整然と並べて飾るのが一般的です。額と額とを等間隔に、または格子状に並べます。
階段の壁面に飾る際は、階段の角度に合わせて高さだけずらしていくと、とてもきれいに飾ることができます。
ご注意ください。絵には、苦手な場所があります。
絵を飾るのに適さない場所があります。
湿度が高く(70%以上)、寒暖の差が激しいところは、絵や額装にシミやカビができてしまう原因になります。
高温多湿になりやすい台所・浴室・洗面所などは避けるようにしましょう。
直射日光の当たるような場所なども避けたほうがよいでしょう。
日焼けによる変色・退色・劣化の原因になります。
エアコンや加湿器にも注意しましょう。排ガスや喫煙するスペースも要注意です。
風や水蒸気が直接当たるのも絵を傷める原因になります。